限りなく「日本人」に近いクオーター
ハーフ・クオーター関連のネタについて
記事をいろいろと考えておりましたが、
結局まず最初にわたくしの生い立ちを
書こうかなということで、
記事にしてみました。
村上龍の『限りなく透明に近いブルー』(1976、講談社)
どうでもいいけど笑)
最近は
自ら「ハーフ」として自分のアイデンティティについて
語ったり、ブログに綴ったりしているのを
見かけますが、
わたしは、「ハーフ」の子ども、
いわゆる「クオーター」でございます。
・母さんがハーフ
母親は沖縄でハーフとして20歳ぐらいまで育ちました。
1950年生まれなので、
ちょうど戦後すぐの頃です。
沖縄でハーフといえば、
ということでもしかしたらと思う方もいらっしゃるかもしれません
わたしの「祖父」に当たる人物は、元米兵です。
(この時代の沖縄にはこのケースが多いですよね)
どうやら、わたしのオバァは
当時、米軍関係の仕事、をしていたということで、
「祖父」と出会ったとのことです。
ちなみに仕事は、
「ハウスキーパー」と聞いたり、「米兵相手のバー」と聞いたり…
「祖父」といちいち
鍵括弧でくくってあるのは、
私も、母も、
私のオバアとこの人物は、結婚手続きはしておらず、
子どもを妊娠した、ということが分かってから、
軍を辞めさせられて米国に帰った、とのことです。
当時はどうやら結婚禁止令的なものが
あったらしい…
(こちらは別の回で書きたいと思います)
というわけで、
私の母親は、見た目的に「外国人」
今もう60歳過ぎてますが、いまだに
「日本語上手ですね」
「日本に来て長いんですか?」
などといわれることがあるようです。
最近たまに見かける
「ハーフ」関連の記事でも同じような経験を
若い方が書いてあるので、
なんだか、私の母のようなシニア層の「ハーフ」
そんなうちの母親は、
こういう風にいわれてしまうことに対して、
どうでもいい、気にする必要はない、というスタンスですが…。
(息子の立場からすれば、タフだぁとおもいます。)
そんな母を持つわたしは
いわゆる「クオーター」と呼ばれたりします。
いつからその語句で自分を説明しているのかは、
記憶がありません。小学校ぐらいなのかな。
クオーターあるあるかわかりませんが、
自分の経験について。
わたし自身は見た目からあまりクオーターと気付かれることはあり
「ハーフ?」「どこか外国の血がはいってますか?」
個人的に面白いのは
美容室で、髪を切るときに気付かれることがおおいです。
(シャンプーで頭をさわりながら…)
「お、お客さん、どこかの国が混ざってますか?」
「(わたし)なんで気付いたんですか?」
「骨格の形でわかります!」
骨格のかたち!
…
どういうこと?笑
詳しく、どういう形なんですか?と聞けばよかったですが、
どこかが違うらしいです。あと髪質とかも
あとは警察に声かけられることも
「あんまり、この辺で見ない顔だから声かけました」
職務質問っていうやつですね。
あとは、
「おじいちゃんが、アメリカ人だよ」っていうと、
「お~!じゃあ英語も話せるんだね!」っていわれます。
ハーフあるあるとしてこれは良く聞かれますが、
クオーターのわたしでさえもあります。
これには私も驚き。
うん。おじいちゃんの言葉は話せません。
ちなみに、私の父方のおばあちゃんは秋田なのですが、
わたしは東北弁もナチュラルに使いこなすことはできません。
(あんや、まんず、すがだねこと!)
どうでもよいですが、
母親の沖縄ことばもあまり分かりません。泣
(あぎじゃびよー!)
あと、
一番いわれたときにつらかったのは、
「おじいちゃんが米兵で…」っていういつもの
自己紹介テンプレートをはなしていたら、
「あ~、じゃあきみのおかあさんは、
遊んで産まれたんだね!」
「だってそうじゃん、
生まれる前にアメリカに帰ったんでしょ?」
っていわれたときです。
さすがにこれにはこたえたな~。
わたし、その時高校生でしたから。
真っ白というか、
そのときのことははっきりと覚えてるんですが、
そのあと何したかとか、自分が何て答えたのか
とか全く覚えてません。
はっきり覚えてるのは、相手が笑いながら話してたってことぐらい
と、最後はなんだかしんみりしちゃいましたが、
どっちかというと、
見た目で「ハーフ」もしくは「外国人」とみなされてしまう
方にくらべれば、
ということで、普段は「日本人」にカウントされ、
たまに、「クオーター」もしくは「ハーフ」
というような感じです。
私自身のルーツがこんなんだからか、
「日本人」って、なんなんだろうね、
というのが最近の考え事です。
最近ブラック校則の、黒髪強制について
声を上げていた方もクオーターだったと思うので、
(ちなみにどうでもよいですが、
やはりこういった偏見やおかしなルールについても考えて行きたい
以上とりとめも無い話でしたが、
読んでくださってありがとうございました!